洗礼、なのだろうか。
4日ほど前の出勤途中、自転車でコケた。
狭い歩道と、片側1車線の車道がある裏道で、時間帯によっては車の通行量は多め。
自転車は車道の端を通行するのが原則だけど、ヴィクトワール広島の選手にも「ヘルメットを被っていないなら、危ないから歩道を走った方がいいですよ」とアドバイスをもらっていたし、防犯登録に行った交番でも「自転車=車道は、あくまで原則。歩道の車道側を走ればOKだし、車道側に歩行者がいたら建物側を走ってもいい。臨機応変に」と言われていたので、それを念頭に状況に応じて使い分けていた。
この朝は、車の往来が激しく、歩道には近くの保育園に向かう園児さんとママさんが数組いるという難しい状況で、しかも家を出る時間がいつもより少し遅くなってしまったため焦りもあった。いつもよりスピードが出ていたんだろう。前を歩いていた園児さんたちが門を入ったのを見て、後ろの車の邪魔にならないようにと歩道へ上がろうとしたら段差でタイヤが滑って、マンガみたいに豪快に吹っ飛んだ。
最初に思ったのは、「やっちまった!」だった。
今の愛車(クロスバイク)に乗り始めてから、ママチャリよりスピードが出る割にどこか頼りない感じがしていたから、転んだらひどいケガをしそうで怖くて、今までになく慎重に乗っているつもりだった。多分、ちょっと慣れてきて油断していたんだろう。つい、雑な運転をしてしまった。そんな自分のアホさに気付かされたが、時すでに遅し。あちこち打って血は出てるし動けないし、頭も打ってクラクラするし…。
すると、後ろから私を追い抜いた車が路肩に停車し、ドライバーさんが降りてきた!
その人には何の非もないのに。そして、後ろからやってきたママチャリのおばちゃまも、スタンドを立てて自転車を止め、2人して応急手当てをしてくれた。ドライバーさんは「とりあえず病院に行きましょう」とスマホで病院を探して、連れて行ってくれた。見ず知らずの人間にこんなに親切にしてくれるとか、この人たち神?
歩けなかったから助かったし(外傷と打撲、軽度の靭帯損傷だけで骨折はなかったんだけど、しばらくは本当に痛かった)涙が出るほど嬉しかった。本当にありがとうございました。
まぁ、自転車に乗っていたら、転倒事故は避けて通れないものなんだろう。コケたーと言ったら「自転車の洗礼だね」と笑う人もいた。勤務先が自転車のチームなので、落車(転倒)経験豊富な選手や元選手(監督)から治療のアドバイスなんかもいただき、非常に興味深かった。
もちろん鈍くさい私とアスリートの皆さんとではぜんぜん次元の違う話ではあるんだけど、これまで漠然と聞いていた落車やケガの話が、すごく身近に具体的に感じられて、質感や温度とか痛みとかも想像できて、いろんなことが体感的に理解できる気がした。逆に、今まで感じなかった疑問が湧いてもきた。
転んでもタダでは起きないのが身上の私。痛い思いはしたけど、これも経験。糧にしたいと思う。とりあえず現状の目標は、少しでも早く、少しでもキレイに傷を治すこと。頑張るぞー
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